第2回えんコラフェスタに参加しました


今回で2回目となる、豊中市障害者相談支援充実強化イベント『えんコラフェスタ』が2月13日(土)に千里中央コラボで開催されました。
昨年同様、相談場所が少ないとされる北摂地域での出張相談コーナーを始めとする、パネル展や講演会・サロンが、10:00〜16:00まで開催されました。

今年も相談支援事業所のひとつ、サポートセンターる〜ぷの利用者による、ゆったりとしゃべったり、休憩してもらえる場として「えんコラ*カフェ」がオープンしました♪。
前日まで、とても寒く冷たい雨が降っていたのに当日は一転し、好天気・絶好の週末日和となり、天気を有効活用された方も多かったのか、午前中は人がまばらでした。

パネル展と喫茶コーナーのようす。昨年より好天に恵まれました。


そんな中、今回の『えんコラフェスタ』の目玉である「とよなか啓発戦隊ヒロメルネン」が中庭に参上したものの、突然過ぎて、みなさんに怪しまれたり、警戒されたり、小さなお子さんを泣かせてしまう場面も。ほんとうにごめんなさい。

・・・ヒロメルネンとは・・・

豊中では、長期入院をされている精神障害者の地域移行をすすめるために、豊中市の自立支援協議会と大阪府の自立支援促進会議が毎月一体的に会議を開催しています。そのなかで啓発のためのワーキンググループができ、新しく生まれたのがこちらの「とよなか啓発戦隊ヒロメルネン」です。
名前は、精神障害の当事者の方がつけてくださり、衣装はボランティアのご協力の下、素敵な衣装ができたそうです。

 
華麗なる(?!)5レンジャーと、『北摂の
ダースベーター(な分け無い)』ブラック。

まず、マグマのように熱き心、レッド。
空のような澄んだ心、ブルー。
森のようにおだやかな心、グリーン。
太陽のようにあたたかい心、ピンク。
小鳥のような自由な心、麗しのイエロー。
よく見かける5レンジャー?のほかに、ブラックがいます。啓発、市民の理解や協力なんて大嫌いな、ヒロメルネンの宿敵、ヒロゲヘンです。

またいろいろな場所に現れてくれると思います。今度は驚かせないようにしますね。
また、よかったら声をかけてください。写メも大歓迎とのことですよ。

今回の記念講演は、第一講座室にて、知的・発達障害、精神障害のある人への支援に詳しい精神科医・稲垣亮祐先生によるちょっと元気になれる話、
「障害の診断と援助について」というテーマで講演が行われました。


医学は科学、科学であるということは対象を分類という作業をしていく。
医学の中では分類は診断。分類できないものが必ずあるハズなのだが、科学という手法の中では絶対にどっちか白・黒つけないといけないので、無理やりギューギューとどちらかに押し込めようとする。参加者からも、『どうして障害の中でA、B1、B2と区別があるのか』という質問がありました。
『科学という名の下で、悩みや苦しみ、しんどさをギューギューと無理やり分類してしまうからである。』

またある人は『病気は薬で治療するけど、障害は生活障害で高齢化するにつれ、おこってくる障害だと感じた』そうです。

【障害】というのは、生活障害≠省略しているのに、障害のある人を【障害】とくっつけて考えてしまうから、偏見に飲み込まれてしまう。言葉だけで差別化されてしまう。その人が【障害】でなないんです。その人の生活が支障を受けている、障害されているんです。

くつろいだ雰囲気の、喫茶コーナーでした。 外側からのようす。


生活に支障を感じているのは誰でもですし、その程度の違いが問題であるので、敏感に反応しなくてもいいそうです。生活に支障・・・、人は環境によっても生活の支障は変わることが多いです。このことが、障害認定・区分認定の場で、汲み取って頂けているのか?分類作業で終わらず、その個人の生活のしずらさを汲み取って頂け、その人その人に必要な援助の手が届くようになればと願います。

2回目の、“えん”としての大きなイベントでしたが、また昨年とは違う参加者の方も多かったように見えました。一年に一度のペースにはなりますが、一人でも多くの方に、伝わり、一人で悩まれることのないようお会いできる機会を創り続けたいと思います。

当日参加されたみなさん、本当に有難うございました。



戻る