国際障害者年を機に「障害」者の自立と完全参加をめざす豊中市民会議
結成25周年記念イベントが開催されました


どんな障害を持っていても、市民としてこの豊中の地で「当たり前に暮らしていきたい」との当事者の思いから、国障年豊中市会議が結成されて25周年を迎えました。
これを記念して、イベントを開催致しました。

当日は記念講師として、木島英登さんをお招きしました。
木島さんは豊中市出身。現在、豊中に『木島英登バリアフリー研究所』を設立され、光文社ペーパーバックスの『80人の海外成功物語』にも取り上げられ、様々な面で活躍なさっています。

25年の歴史を振り返り、また、一人でも多くの方々と、この貴重な時間を共有できたことと思います。

開会のあいさつをする、国障年代表の大谷強さん


記念講師の木島英登さん。興趣に満ちた旅行体験談でした。

木島さんの講演では、
「アメリカでは、『何をしたいか?』ということが重要で、自分が障害者だということも忘れるような社会環境だった。それが日本では、『何が出来るか?』ということが重要になり、何かをやろうとしても、すぐに「君は車いすだからムリだろう?」と言われる。自分が障害者なのだと実感させられる。」
ということを述べられ、大変印象に残りました。
また、日本のバリアフリーの現状について、
「設備面では、むしろ世界でもかなり上のほうではないのか?」
と言われ、一般に『バリアフリー面では日本は遅れている』というイメージを持っていた私としては、かなり意外に思えました。
ただ、欧米などの国は、ハードは非常に簡素で手作りでも出来るのではないかと思える物である反面、ソフト面では、『助けるのが当たり前』、『誰かに頼んでくれたらいいじゃないか』という考え方が定着しており、本当の意味でのバリアフリーは、やはりソフト、人の気持ちなのではないかということを、改めて考えさせられました。

木島さんは、『Travel for All』というホームページで、自身の旅行体験を豊富な視点から綴っておられます。

さすが世界60ヶ国以上を旅しているだけあって、コレクションも豊富です。


会場風景


※講演会終了後、木島さんを交えて交流会が行われました。

 



後援:豊中市・豊中市教育委員会・(社福)豊中市社会福祉協議会



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